2009年07月08日

503.事態の解決に注目

大規模な暴動が起きた新疆ウイグル自治区の問題への対応を優先するため、
主要国首脳会談出席でイタリア訪問中の中国国家主席が、帰国しました。

新疆ウイグル自治区の暴動は、昨年のチベット騒乱と同じ構図の様相を呈しています。
現地のウイグル族住民は「死者は数百人規模」で、
「治安部隊がウイグル族に向かって発砲し殺害した」と憤りを強めています。
これらに対する対応を誤ると、共産党支配への抗議行動が各地に広がる恐れがあります。

石油、天然ガスが豊富に埋蔵する新疆は、中国経済の生命線です。
また、分離独立派との戦いの最前線でもあります。
それだけに当局が、ウイグル独立派組織の一掃に乗り出すのは間違いなさそうです。

中国の新疆ウイグル自治区での大規模暴動は、
漢民族のウイグル族への長年の圧政が大きな原因です。

当局は、同自治区のカシュガル、イリ・カザフ自治州、アクスでも暴動を、
扇動、組織化する動きがあることから、インターネットを遮断し、
国際電話をかけられないようにするなど統制を強化しています。

中国指導部が最も懸念するのは、ウイグル族の不満が連鎖的に広がり、
他の少数民族にも波及することです。

新疆地区は、交通インフラの建設が進み、年平均10%超の経済成長を遂げています。
全国の3割前後の埋蔵量を占める天然ガス、石油など地下資源の開発が進み、
経済発展により巨大な利益を得ているのは漢族企業です。
自治区経済の90%は、漢族が支配しているのです。

今回の事件を契機に、中国政府は、分離独立派の壊滅に奔走するとみられます。
こうした状況下で、国家主席がサミットを欠席してまで、
真剣に対応しようとしている動きは、理解できます。

今や、国内全体の社会の安定を守ることが重要な過大になっています。
当局が、どのような対応で、事態を解決していくのか、注目されるところです。
posted by シーサン at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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