がん治療用ワクチンの臨床試験(治験)を2009年度中に始めるようです。
開発されるがんワクチンは、がん細胞だけに発生する特殊なたんぱく質を、
ワクチンとして投与し、体内の免疫細胞を刺激して、
がん細胞を攻撃する仕組みのようです。
当面は、ぼうこうがんが対象で、今年度中に国内の患者に投与を始め、
安全性と効果を確認できれば、海外治験も検討するそうです。
抗がん剤治療は歴史が浅いといわれていますが、35年たっているのです。
手術療法の歴史は約100年、放射線療法の歴史は約50年です。
早期に発見され、狭い範囲にとどまっているがんであれば、
手術によって切除する治療方が最も効果的ですし、
放射線治療も、がんの範囲が極小である場合に効果を発揮するでしょう。
厄介なことに、がんという病気は、進行するとリンパや血液に乗って、
全身に転移していきますから、抗がん剤治療のように、
全身に効果を発揮する治療法が必要になってくるのです。
抗がん剤による治療は、がん治療の一つで、がんの初期発生時において、
手術、放射線治療との併用がされるケースがあります。
また、抗がん剤治療は、再発、転移がんにおいて、
手術、放射線が不適応となった場合に、
最後の標準治療として用いられることもあります。
抗がん剤を使うことで、がん細胞が抑えられても、
副作用で苦しむ期間が長くなれば、多くの苦痛を伴います。
これから開発される抗がん剤が、副作用を無くすものであることを願っています。
それが達成されれば、がん細胞の増殖をおさえ、がんの進行をおさえるという、
抗がん剤を使う目的が達成されることになるでしょう。
治療費は基本的に、厚労省承認の抗がん剤を使用する化学療法は保険の対象です。
そして、1ヶ月間に病院に支払う医療費が一定額を超えた場合は、
超過分には「高額療養費制度」が適用されます。
これは、高額な医療費の一部を公費でまかなう健康保険制度の1つです。
一般世帯の場合、1ヶ月の支払い限度額は80,100円と決まっています。
医療費が267,000円を超えた場合の自己負担額は、次の計算で求めます。
80,100円+(医療費−267,000円)×1%
2007年4月から、退院時には限度額だけを支払えばよくなりました。
仮に請求額が1ヶ月25万円とすると、
一般世帯の負担額は80,100円でよいことにまります。
この制度を利用する場合は、事前に手続きをしておく必要があります。
申請手続きの方法は、加入されている医療保険の保険者へ問い合わします。
未承認の抗がん剤を個人輸入などによって使用する場合は、
必要な検査費用や入院費用などの医療費は自由診療扱で全額が患者負担になります。
バイオ抗がん剤も保険対象なのでしょうか。
その辺りも、国民に広く伝えてもらいたいものです。

