2011年度から入山制限を行う方針を固めています。
エコツーリズム推進法は、自然公園法とは異なり、
地元市町村が立ち入り制限区域を指定できるのだそうです。
違反者には、30万円以下の罰金を科すようです。
屋久島の推定樹齢7200年といわれる縄文杉や地表を覆うコケは、
自然美や生態系が評価され、1993年に国内初の世界遺産に登録されました。
世界遺産に登録されてから、TVなどでも積極的に放映されたことから、
屋久島への関心が高まり、入山者が急増したのです。
2008年の観光客は10万9000人を超え、休日は1000人に達するそうです。
今回の制限区域指定で思い起こされるのが、ブータンの対応です。
小国ブータンは、インドと中国に挟まれたヒマラヤ山系の中にあって、
雄大な自然に恵まれた国です。
このブータンに観光で訪れたい人がたくさんいるようですが、
ブータン政府は、あえて観光客を制限しているのです。
観光客が増えれば、外貨を稼ぐことができるのですが、
無制限に観光客を受け入れていると、自然に影響を及ぼしかねないし、
ブータンの社会的な価値観にも悪影響を与えかねないと考えるからです。
そこで、ブータン政府は旅行者の入国に一定の条件をつけているのです。
ブータンを訪れる観光客は、政府が指定した旅行業者を通して予約し、
宿泊料金を前払いさせているそうです。
ブータンは、そこまでして、自然と伝統的文化を守り、
国民の価値観を尊重した社会を維持しているのです。
自然保護のためには、観光者のモラルや行動にも一定の配慮が必要です。
屋久島は、し尿の現地埋め立て処分が限界にきているのです。
激増する観光客が登山道を外れて木の根に放尿したり、用を足す人が後を絶たず、
コケを踏み荒らしたり、自然環境が崩壊寸前なのです。
そこで、1日当たりの入山人数を、上限300人程度にする考えのようです。
国土の70%を占める自然は、わが国が世界に誇る観光資源です。
観光客誘致に国民全員が、エコツーリズム推進法を理解し、
自然環境を守り抜いていきたいものです。

